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コラムシフトなので足元も広々としており、使いやすいクルマである。
MPVのいいところは、オデッセイと同じく普通の4枚ドアを採用しているところだ。
普通のドアは物入れがつくれるし、なによりガラスが下りる。
ガラスが下りるということは、乗用車にとってとても大切なことなのだ。
たとえ窓を開けないとしても、私はガラスの下りるクルマに乗りたい。
私は本来ミニヴァンファンではないが、いま、自分がミニヴァンを買うとしたら、MPVを買うだろう。
MPVはごく古典的な成り立ちで、新しいものは何もないが、乗りやすく、カッコいいクルマである。
34のV6エンジンで後輪を駆動する、M社のミニヴァンである。
MPVのメインマーケットのアメリカには大排気量の後輪駆動のヴァンがたくさんあるが、そのなかでMPVは、小さなミニヴァンとしてユーザーに喜ばれているようだ。
MPVは登場以来すでに6年を迎えるが、私は依然としてMPVは日本のミニヴァンのなかの白眉だと思っている。
もともとアメリカ・マーケットを狙ったクルマだけに、シートアレンジメントが旧いなどのネガはあるものの、普通の乗用車に乗るのと同じ感覚で、ワゴンのように使えるところがこのクルマ最大の美点である。
オーソドックスなワゴンボディである。
ミミニヴァンもこのぐらいのサイズだと、日本の都会でもまあまあ使いやすい。
MPVは一般的なミニヴァンと比べると、相対的に全高が低く、重心が低い。
そこがこのクルマの運転感覚を自然なものにしている。
MPVには、2列目のシートをそれぞれ独立させ、そのあいだをあけるキャプテンシート仕様のものがある。
買うならこの7人乗り仕様のほうだ。
8人乗り仕様のほうは、2列目リアシートのホイールハウスが張り出しているため、リァシートの幅をとれず、4人乗りにしているのだろう。
しかし、こういう思い切りのいいシートレイアウトは悪くない。
シャリオはいま流行している1ボックス的なミニヴァンより、ずっと乗用車的なイメージが強い。
多くのユーザーはこうしたクルマより、もっとミニヴァンルックで、室内が広いほうがいいと考えるのではなかろうか。
その気持ちはわからないでもない。
しかし、私はシャリオを買うなら、5人乗りのほうが使いやすいのではないかと思う。
RVRはSUV的でもありミニヴァンにも似た、いっぷう変わった乗用車である。
シャリオとRVRの室内レィァゥトを比べてみると、RVRのほうがイメージがパーソナルである。
私もどちらかといえばRVRのほうがいいと思う。
私はこの2つのクルマはM社のラインナップ中、なかなか面白いと思っている。
それはRVRもシャリオも、新しい生活のイメージを見せてくれるからだ。
M社という会社はGTOのようなワケのわからないクルマをつくるが、その反面こういうクルマもつくる面白い会社である。
シャリオの歴史は古い。
シャリオはFF乗用車のミラージュをベースにつくられ、1983年に登場した、日本ではプレーリーに次ぐ歴史を持つミニヴァンである。
RVRはそのシャリオの兄弟車で、1991年に登場した4人乗りの5ドア。
現在のシャリオ/RVRは、ともにギャランのフロァパネルをベースに、べつべつのボディを与えられている。
シャリオは全長4495m、全幅1695全高1580ホイールベース2720mの普通のドアを4枚持つ、5ドアのミニヴァン。
7人乗りとトランクルームを使えるようにした5人乗りがある。
シャリオには30配を発生するエンジンが与えられているが、このクルマには似合うまい。
RVRは全長4270全幅1695全高1625ホイールベース2520m・RVRが変わっているのは4人乗りながらスライドドアを持つということだ。
RVRは駆動で、後輪に多くのトルクを配分するスタイルの4輪駆動である。
そのパジェロのシャシーを持つスペースギアは、常時4輪駆動で走ることができる。
そこがスペースギアと他の4輪駆動1ボックスとの違いである。
デリカ・スペースギアを一言でいえば、ドライブの楽しさがまったくないクルマだ。
重心が高く、コーナリングするのが怖いクルマだ。
しかもボディがやたら重いから、間違えてディーゼルエンジンで乗ろうものなら、えらいことだ。
M社はスペースギァに、2つのターボディーゼルを与えている。
それはこの種のクルマはディーゼル人気が高いからだ。
なんとなれば、ディーゼルは燃費がガソリンの半分ですむというメリットがあるのである。
しかし、私は何度もくりかえしてきたように、日本でRVにディーゼルエンジンを与えるのは、とんでもないことだと思っている。
この種のSUVが黒煙をバラまきながら、わがもの顔で走るようなことは、もうやめにしたい。
RVにディーゼルエンジンを載せたいのなら、抜本的な排気ガス対策をほどこしてからのことだ。
なんと4輪駆動車パジェロのシャシーの上に構築された、7/8人乗りの1ボックスバン。
1994年に登場した。
デリカ・スペースギアはやたら重心が高く、一時、横転しやすいという噂がながれた。
実際、私もテストコースで、このクルマがコロリと倒れるのを目撃したこともある。
その代わりといっては何だが、さすがパジェロだけあって、デリカ・スペースギアは相当の荒地でも、ひつくり返らないかぎりどんどん走破できる。
ただ、いまやどんなミニヴァンでも、ビスカスカップリングを使った簡便な4輪駆動システムが与えられており、これほど本格的な4輪駆動システムはおおげさに過ぎよう。
スキーの行き帰りで雪道を走ったり、ちょっとした荒地を走る程度のことだったら、なにもスペースギアを選ぶほどのことはあるまい。
なんとも背の高いクルマだが、それもこれも、このクルマを無理やり8人乗りのウォークスルーにするためフラットな床が必要だったからである。
2t以上もある重いクルマだから、すぐに雪のなかにはまりこんで、亀の子になってしまうのだ。
トラクションの問題がなければ、ヘヴィデューティで強みを発揮するのだろうが、ともかく重すぎる。
ましてエンジンにトルクがあるだけに、少しでもタイヤが滑り出すと、自らどんどん沈みこんでしまうのである。
その点、ジムニーはたいしたものであった。
小さなクルマだが、直径の大きなタイヤを使っているから、最低地上高が大きい。
しかもボディが軽いから、雪道にはめっぽう強いのである。
わずか360mの小排気量エンジンで、40以上のパトロールよりよく走るのだ。
その後、ジムニーは軽自動車の規格が拡大するにつれて、550典660mとエンジンを拡大し、ボディも広げて現在にいたっている。
いまでも新潟から富山あたりにいたる雪の多い日本海側の地方に行くと、ジムニーをよく目にする。
また、長野県の山間部あたりでもこのクルマがじつに多い。
その理由はよくわかる。
これらの地方で使うには、実用車として最高のクルマだから。
なかにはサビだらけで、ボロボロになっても、まだ走っている古いジムミニーもある。
耐久性、実用性があるから、大事に使われているのだろう。
ジムニーは間違いなく、日本が作った4輪駆動の傑作車といえる。
660の3気筒エンジンを縦置きにする、軽自動車のパートタイム4輪駆動である。
ジムニーは登場した当初、なんと360mであった。
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